2014年11月6日木曜日

革マル疑惑でお郷が知れた枝野民主幹事長の詭弁

   民主党は臨時国会冒頭から政策論争そっちのけの喧嘩腰である。早々、女性閣僚2人のクビを取ったところで矛を収めればよかったものを調子に乗りすぎ「政治とカネ」で国会追及の先頭に立つ枝野幸男幹事長の後援会にも政治資金報告書の虚偽記載が見つかって返り血を浴びる始末。振り上げた拳を下ろしたくとも落としどころが見つからず、逆に国会混乱の責めを負わされ国民世論の批判を浴びてしまった。
 対する政府与党は泥仕合ではやはり一日の長あり。ここぞとばかりに枝野氏の“古傷”まで持ち出し与野党攻守逆転となった。
極めつけは先週10月30日の衆院予算員会。民主党は責め手が尽き、これまで通りの「政治とカネ」をめぐる疑惑で安倍政権を厳しく批判。答弁に立った安倍晋三首相にブチ切れ「静粛にしてください。議論はブチ切れたちゃんとやりましょうよ。政策の議論をしているんですから」と民主党席を睨みつければ、質問に立った枝野氏は「野党自民党こそ、まさに政策論議を扱う部分が少なく、政治とカネに大変長い時間をかけていた客観的な事実を指摘したい」と嫌味たらしく反論。野党時代の自民党を思い起こせば枝野氏の仰る通りだが、ここから先は安倍首相が一枚も二枚も上手だった。
「確かに(野党時代は)枝野氏の問題を随分追及したことがある。たとえば、殺人や強盗や窃盗や盗聴を行った革マル派活動家が影響力を行使しうる指導的立場に浸透しているとみられるJR総連。これを質問主意書の答弁でそういう団体と認めたのは、枝野氏が大臣をしていたときの内閣だ。殺人を行っている団体が影響力を行使しているのは由々しき問題ではないか。何件も殺人を起こしている活動家が浸透しているのを認めたのは枝野氏がいた内閣だ。つまり枝野氏はそれを認識していた。これは当然、議論しなければならないことではないか」
 安倍首相にこう詰め寄られて勝負はあった。少し説明を継ぎ足せば、枝野氏が過去、極左暴力団「革マル」と密接な関係にあるJR系の労組から多額の献金を受けていた事実を指摘したもの。
「連合加盟の産別と付き合っているが、そういう中にいろんな方がいる。そうであれば、経済団体の中にも犯罪行為を犯す企業がある。だからと言って、経済団体の幹部と会わないのか。連合傘下の産別の中の構成員にいろんな方がいてもその方と個人的にあつきあいしたわけではない」
枝野氏は苦し紛れにこう釈明したが、どこかで聞いたことがあるセリフかと思えば、そう、在特会と親密な関係を追及された山谷えり子拉致問題担当相の答弁そのままではないか。つまり枝野氏の釈明が通用するのであれば、いったい何の根拠があっての山谷追及かということになる。むしろ、献金貰った枝野氏の方が質は悪い。先の政治資金報告書の記載漏れと併せ、出処進退が問われてしかるべきだ。幹事長の首を差し出し与野党痛み分けということでどうだろう、そろそろ真面目に国会審議に取り組んでもらえまいか。

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